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コラムCOLUMN

  • 自己理解とコミュニケーション

    2017年05月27日

    人と話をすることが苦手と感じている人は、結構沢山おられるのではないかと思います。

    実は、私もその中の一人(^^;

    中学生くらいまでの私は、兄弟姉妹が年が離れている末っ子ということもあり

    家の中で自分の思ってることを話さなくても事が運ばれる環境でした。

    しかし、それではダメだ!と気づかされる出来事が、中学1年生の時にあり、

    生まれて初めて「家の外では、誰も自分を守ってくれない!自分を守るのは自分しかいないのだ!」と気づきました。

    それ以来、甘ったれで人見知りの私は、自分自身を守るために自分が思っていることや

    感じたことを何とか他者に伝えるべく奮闘しました。

    最初は、どう表現すればいいか、どう言葉を選べばいいか、いえいえ、それより前に

    自分がどう感じているのか、どう考えているのかを掴むことがとても大変でした。

    自分が感じていることや考えていることがわかってはじめて表現することができるからです。

    その時その時、自分の心の中で動く感情や考え、欲求をある程度把握し相手に伝える。

    伝えるためには、どう表現するか、どのような言葉が一番ピッタリくるか等々課題は山積です。

    しかし、コミュニケーションも車の運転やスキー、スケート、水泳などと同じで

    身に着けるためには、兎に角「やってみること」しか上達の方法はありません。

    やってみて失敗したと感じたら、次に同じようなことがあればどう伝えると効果的かを考え、

    何度かシュミレーションするのです。

    映画、特にアメリカ映画は、ジョークで相手に対応するお手本になりますし、

    落語や漫才(古くからある掛け合い漫才)は、話の間の取り方などを学ぶことができます。

    ここまで読まれて気づかれた方もおられるのではないかと思いますが、

    コミュニケーションが上手、ある程度できるというのは、生まれながらの才能ではありません。

    本人がうまくなりたいと思った時に学習して身に付けることができるものです。

    では、身に付けることを邪魔しているものは?

    持たなくても良いプライドです。

    人に笑われたらカッコ悪い、下手な表現しかできないのなら言わなければいいのにと思われる等々

    自分の可能性を自ら摘んでしまう発想です。

    失敗して落ち込んでいるときに叔母がよく言ってました。

    「失敗しても命まで取られないから大丈夫。命があれば挽回できる。

    そのためには、同じ失敗を繰り返さないよう、原因をちゃんと掴んでおきなさいよ」と。

    失敗することを恐れて一歩踏み出せないことよりも

    失敗を次につなげる知恵にすることで、何事も上達するということですね。

    甘ったれで人見知りだった私は、恥をかなぐり捨てることで失敗を繰り返しながら、

    何とか自己表現をすることができるようになりました。

    叔母の言っていた意味がしっかり理解できますし、人と話をすることを楽しめています。(^^)v